オナニーについて300年前に書かれた本「オナニア」
1700年頃に出された「オナニア」は著者は不明な本です。
「オナニア」はタイトルと副題がセットになっている。
オナニアあるいは、自慰という憎むべき罪業、そうして、それが男女両性に及ぼす恐るべき影響。つけたりとして、この忌まわしい行いによって自分自身を傷つけてしまった人達に対する精神的および肉体的な助言。および両性の若者たち、親、保護者、親方、女性教師たちに対すまことに時宜を得た忠告
副題からもう、ヤバい感じがする、内容になっている。
ダ・ヴィンチがオナ禁をしてもらう為にに考えて妄想の書物ではなく、「オナニア」実際にある本である。笑
さて、内容はどのようなものだったのか?
序文には次のように書かれている。
オナンの罪、およびそれに対する急性な復習ぶりは、だれの目にも明らかなことなので、私は神の名においてこの小著のタイトルをこのような長いものにした。そうしてこの罪は、私の見るなぜならば、この言葉は罪と罰の両方に思い浮かばせるだろうからである。
「オナニア」の本文は3章まである本になっています。
第1章「自慰の憎むべき罪について」
自慰は不自然な行為であって、男女の両性が他人によってではなく、自分自身でその肉体を汚すことである。そうして汚い空想に浸りきって、神が人類の種の保存のために両性に与えたもうた性の交わりより生ずるあの感覚、に似たものを得ようとする試みと言ってよい。第1の原因は無知である。頭がよく、性格もよく、そうしてまた勉強熱心な若者たちの多くが自分自身を汚す行為をしているのだが、その理由としては、友達からの影響、好奇心、怠情で一人きりでいた、さらにはまったくの偶然から、等々のことが考えられよう。第2の理由。それは自慰が人目に触れぬまま行える、というところにある。不都合な行ないは人目に触れることが多いものだが、自慰はまったくそうでないのだ。第3は、この行為が罰せられないうところにある。邪淫、不倫などを取り締まる法律には、場所に応じてきつく運用されるときとそうでないときがある。しかしこの法律の存在それ自体が恐れを生み出しもする。また、他人に対する猥褻な振る舞いは重大な罪ではあるが、法律はこのような人たちが恐れる唯一のものではない。売春婦に近づかないようにしてる人たちがじつは彼女たちを買いたくて仕方がなかったりしている。また、不倫に踏み切れない人は、じつは病気がこわかったり、子供ができるのがこわかったのかもしれない。ところが、こと自慰に燗する限り、それに慎重な人もまたそれをすごく好きな人も共通して何ら恐れることはないと思っているのである。
そして、第2章「自慰のもたらす恐るべき結果について」
成長の停止、包茎、有痛排尿、持続勃起症、引きつけ、癲癇(てんかん)、インポテンス、ヒステリー性痙攣(けいれん)、虚弱、不妊症
第3章に書いてあるのが、「自慰という忌まわしい行いによって自らを傷つけてしまっている人たちに対する精神的及び肉体的なアドバイス」である。
著者はまず悔い改めることを勧め、次に自制を求める。「深く後悔し、そうした罪人が自制する」何と言っても大事なのはこのことなのだ。このあとに勧めるのが、結婚と水浴、さらにミルクをたくさん飲むこと、それに、早結は、若者たちの犯しがちな過ちを予防するもっともいい方法のひとつである。結婚はキリスト教圏において称讚すべきものであるが、それはただ単に宗教的な理由によるものではない。それは法律が後ろ楯となった慣行だからだ。
オナニアはさらに本を読んだ読者からの手紙を本の中にのせて書いてあります。
その読者からの文章も見てみよう。
「オナニア」という本を書いた天才へ
私は自慰によって、その身を汚してしまった若い女性のためにこの手紙を書いています。彼女は、もう二度とこの罪は犯さないという決心をしていますので、同情をお寄せいただけるとありがたいと思っております。そこで彼女について説明いたしましょう。彼女は性器と腹部、それに腿(モモ)の部分に指すような痛みを感じるのです。また頭痛もたびたびのことで、さらには体のあらゆる部分に痛みを感じることもあると言ってました。ところが外見的には何の変化もないのです。もっぱら体の中が痛いと言うのです。ですから、ひと月ほど前に貴殿のお書きになったあの優れた本を見せなかったら、彼女は死んでいたに違いないのです。
さらには、こんな手紙もあります。
私はこの「オナニア」というタイトルの本を買ったのですが、今までに出版されたもののなかではこれが一番いいと思いました。私はこれまでにオズワイルドの書いた「アンクリーネス」その他何冊も読みましたが、あの悪しき行為によってもたらされる決定的な影響についての説明という点では、この本に勝てるものはないと思っています。これは世界に対する大きな貢献であります。そうして私は、聖職者としてだけではなく教職にあるものとしても、この本を世間に広めたいと思っているのです。
このような手紙まであります。
1717年12月31日ダブリンにて、
私は「オナニア」を読みました。この素晴らしい議論であのことが罪であるということを知ったわけですが、友達の多くもそうだったと思います。この連中も私と同様に不幸だったのですね。今は、深い後悔と改心とともに、神の許しを得、この憎むべき行いによって私の体に与えた傷をなおしたいと思っています。貴殿ははっきりと本当のことを書いておられるので、これからどうしたらいいのかについての話も、その辺のヤブ医者のとはまったく違います。
このように読者からの感想の手紙がこれでもかというほどに、オナニアには、のっています。
ブログに引用したのはほんの一部です。
良いふうに書かれた手紙ばっかりで、著者が考えて勝手に書いてるようにも思えてくる笑
だが著者は、読者からの感想の手紙といことでオナニアに記載されています。
ちなみに、自慰をして射精することに罪悪感などないという手紙を書いた読者には著者は自慰は悪いことだと説明する文章を50ページ使い徹底的に論破している。笑
オナニアは最後のページである栄養ドリンクを飲むといいと勧めて終わっている。
その事から「オナニア」はこの栄養ドリンクを売るために書かれた本なのではないかという説があります。
著者は牧師が書いたとかインチキな医者が書いたという説があります。
それと本文の中で、神様のことが多いのは昔は神様が人を作り出したと信じている人が多くいたからだと推測します。
まだ、ダーウィンの進化論が出る前の本なので、神様が人類を作り出したと信じるのが常識的な考えだったと思います。
この300年前に書かれたアンチマスターベーション論の「オナニア」は後にこれに似たような本が何冊も世に出るようになります。
伝説的な世界で一番最初のオナ禁本といえる存在なわけです。
残念なことに日本語訳させた「オナニア」は存在しません。
英語で書かれたのみです。
他にはどのようなアンチマスターベーション論の本があったのかを次回の記事にします。
以上。。
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